車輪を発明する

ファーマコメトリクス・モデリング研究所

分散

個体間変動分散、いわゆる OMEGA (omega の二乗)

と、推定誤差としての「分散」。
この違いが何の曇りもなく理解できたとき、「母集団解析がわかった」と言えるんじゃないかなあ。

OMEGA は目には見えないけれども世の中に実在する。「真の値」が存在する。私たちはそれを推測しようとして努力する。

一方、推定誤差は実在はしない。試験によって、デザインによって、解析方法によって異なる。だから真の値は理論的に存在しない。



「SD と SE の使い分けについて教えてください」という質問をしている時点で、全くわかっていない、と言うのと同じことだ。そういう質問をしたら、門前払いに近い対応を受けたとしても仕方がない。