車輪を発明する

ファーマコメトリクス・モデリング研究所

弁慶という pharmacometrician:内か外か

Peter Bonate さんのこういう論文がある (CPT, 2014)。
https://ascpt.onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1038/clpt.2014.123

要約すると、

PMx の外の世界でプレゼンし、有用性をアピールしよう。
そのためには、外の世界にも通じるコミュニケーションスキルを身につける必要がある。

ということだ。
ファーマコメトリシャンというものは

  • コミュニケーションが下手
  • プレゼンが下手。内輪にしか興味がないこんなことを熱心に話す:
    • パラメータ推定値はこうなった
    • こんな工夫をしたらよりよいモデルが得られた
    • あてはまりはこんなによくなった
  • コミュニティ内でのみプレゼンしている
  • 採用面接の際も、モデリングではなくてコミュニケーションの能力を見ている。
  • All models are 'wrong' というと、今議論しているモデルは間違っている、ととられる。
  • 'Final' model ではなくて 'best' model というべきだ。決して 'final' ではないのだから。新しいデータが追加されたら 'final' model は update されてさらに新しい 'final' model ができる。



つまり、外に向けて発信、議論せよ、ということだ。そのために、外の世界に通用する言葉を身につけよ、と。